入れ歯の寿命について
2017年2月27日
入れ歯を作る際に知っておきたいのが寿命です。専門用語で耐用年数とも言いますが、一般的に長くて5年くらいだと言われています。これは保険適用の対象となる歯科用プラスチックを使用した場合です。理想としては5年持てば良い方で、実際には虫歯や歯周病など他の要因で義歯を交換せざるを得なくなることがあります。また入れ歯を誤って床や洗面台に落としてしまうと、割れてしまうことがあります。こういった場合でも、入れ歯を作って半年以内の作り直しは自費診療となってしまうので日頃から義歯のケアを怠らないようにする意識が大切となります。ただきちんと手入れをしている場合は10年くらい使い続けることができます。使用しているうちに、摩耗で奥歯の部分はすり減っていきますので、数年ごとに歯科検診に行くのが通常です。また義歯で重要となる構成要素がクラスプと呼ばれる金属バネの部分で、このバネが引っかかっている歯が悪化すると、義歯がダメになるケースが多くあります。近年になり、このバネの部分の材質がシリコンでできているタイプも登場しています。耐久性はレジンと同等とされていますが、まだ症例件数が少ないため、耐用年数は未知数であると考えられます。他に修理可能なバネに代わるものとしてテレスコープ式の義歯もあります。これははめ込み式タイプで、古くからドイツで使用されてきた歴史あるものです。破損してもすぐに修理ができるため、耐久性を重視する人は考慮してみると良いでしょう。
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